ノビロについて

ノビロは、那須の観光地から少し外れた街沿いにある1994年創業のカフェレストランです。那須御養卵と自家製デミグラスソースを使用したオムライスを看板メニューに、ローストビーフサンドイッチやハヤシライス、ドライカレー、高原野菜のサラダを提供しています。

オーナーである須佐秀和は、元々東京・日暮里で鮮魚店を経営していました。築地で仕入れた魚を卸してお客様に販売する生活を続けるうち、「より本格的に料理の道に進みたい」と決意し、30代後半で英国統治時代の香港ホテルで修行します。修行後、アメリカ、シンガポール、そして東京の計200箇所以上の場所を巡り、自然豊かな那須の地に店を構えます。当時コンビニはもちろん道の駅すらなかった創業地は、2km先にある信号機の光が夜中に見えるほど何もない土地でした。

「お腹が空いてる人はお食事を、そうでない人はコーヒー1杯からでもどうぞ」をコンセプトに、丁寧に調理した洋食とドリンクメニューを提供するお店を作りたいと考えました。お客様が気軽に立ち寄れるよう、野球のグラウンドのように、キッチンから街道に向かって扇状に開けた設計にしています。店構えはオーナー自ら模型を設計し、工務店に施工を依頼しました。

外観は砂漠気候の住宅にあるようなクリーム色ですが、これは看板メニューのオムライスの黄色を反映しています。

「ノビロ」という名前は、料理人として修行していた香港ホテルでのあだ名が「Mr.NOVIRO」だったことに由来しています。「フランク・ノビロ」というプロゴルファーが好きだったオーナーは、同僚が発音しやすいように「NOVIRO」というニックネームを使っていました。開業するにあたり、スペイン人の同僚から「NOVIROはNUEVO(新しい)という単語に似てる」と言われ、日本語の「伸びろ」の意味もあること、また「野蒜(のびる)」という野菜が近隣でも取れるため地元の人にも発音しやすいだろうということから、「新しい・伸びる・親しみやすいお店」として店名を「ノビロ」にしました。